作品を考えるときに注意していることは、あまり技巧的にならないようにということ。鉄は視覚的に強い素材なので、それを意図的に出す作品は別として、なるべく控えめな形にするように心がけている。技巧的な作品も嫌いではないのだが、今の私としては、鉄の素材が内に持っているいろいろなメッセージを、そのまま感じてもらえるような作品にしたいと思っている。最近は素地のままということで、耐候性鋼板を使い、意図的に錆びらせた作品も作っている。